タンパク質用いて細胞内分子フィルターを開発―細胞内の解毒、細胞内在分子の構造解析への応用に期待―
要点 細胞内のタンパク質結晶化を利用し、分子フィルターを作成 生きたままの細胞内でターゲット分子の選択的集積を達成 3つのアミノ酸を欠損させるだけで結晶中に細孔空間を形成 概要 東京工業大学 生命理工学院の安部聡助教、上野隆史教授、理化学研究所(理研) 放射光科学総合研究センター 生命系放射光利用システム開発ユニットの平田邦生専任技師(科学技術振興機構さきがけ研究者...
View Article数理的フレームワークにより微小電線の形成過程を再現―ナノエレクトロニクスへの応用に期待―
京都大学(総長:山極壽一)物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)のダニエル・パックウッド(Daniel Packwood)講師(国立研究開発法人科学技術振興機構さきがけ「社会的課題の解決に向けた数学と諸分野の協働」領域研究者)、東北大学(総長:里見進)原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)のパトリック・ハン(Patrick...
View Article硫化水素に応答して遺伝子発現を調節するタンパク質を発見―硫化水素バイオセンサーの開発に道―
要点 地球で最初に光合成を始めた細菌は、硫化水素を利用していたと推測 硫化水素は哺乳類で、細胞機能の恒常性維持や病態生理の制御に関わるが、詳細なシグナル伝達機構は不明 硫化水素に応答して遺伝子発現を調整するタンパク質を紅色細菌から初めて発見 概要 東京工業大学...
View Article東工大のスパコンTSUBAME3.0が今夏稼働開始―半精度演算性能47.2ペタフロップス、人工知能分野における需要急増へ対応―
概要 東京工業大学(以下、東工大)学術国際情報センター(以下、GSIC)の次世代スパコン「TSUBAME3.0[用語1]」が今夏稼動に向けて開発・構築を開始します。TSUBAME3.0の理論演算性能は16...
View Article遊泳中のスイマーにかかる抵抗を推定する方法を開発―スイマーの抵抗は泳速の3乗に比例する―
研究成果のポイント 1. 泳法を限定せず、任意の速度で泳いでいるスイマーが受ける抵抗を、正確に推定できる方法を開発しました。 2. スイマーに働く抵抗力は、これまで泳速の2乗に比例すると考えられていましたが、実は約3乗に比例することが判明しました。 3. 本測定法を用いることで、泳技術の優劣を客観的に評価することが可能となり、今後の泳パフォーマンス向上に大いに貢献することが期待されます。...
View Article東京工業大学に「産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用 オープンイノベーションラボラトリ」(RWBC-OIL)を設立
東京工業大学に「産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用 オープンイノベーションラボラトリ」(RWBC-OIL)を設立 ―実社会ビッグデータ活用技術による新たな価値創造を実現― 国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長 中鉢良治、以下「産総研」という)は、2017年2月20日に「産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用 オープンイノベーションラボラトリ」(AIST- Tokyo Tech Real...
View Article本学環境・社会理工学院が日本工営株式会社と相互連携の覚書を締結
環境・社会理工学院は、1月24日に大岡山キャンパス本館において、日本の国際開発エンジニアリング分野のリーディング企業である日本工営株式会社と、技術開発、研究開発および人材教育に関して相互の交流と協力を推進し、それぞれの強みを生かした活動を連携・協力して行うことで双方の発展を目指すことで合意し、相互連携に関する覚書を締結しました。...
View Article新触媒で糖由来化合物から欲しいものだけを合成―バイオマス資源から有用化成品製造への応用に期待―
要点 リン酸セリウム触媒で、糖由来化合物から有用化合物(アセタール化合物)のみを合成することに成功 固体触媒のため、反応後の分離回収が簡易で再利用可能 16種の化合物の合成に適用可能 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article地球コアで“石英”が晶出―できたての頃から地球には磁場が存在、コア組成も大きく変化―
概要 東京工業大学地球生命研究所の廣瀬敬(所長・教授)らは、液体の地球コアに元々大量に溶け込んでいたケイ素と酸素が、その後の冷却に伴って二酸化ケイ素として結晶化し続け、それがコアの対流を引き起こすことにより、地球には誕生間もない頃から磁場が存在していた可能性が高いことを突き止めた。この磁場の存在が大気の散逸を防ぎ、今日に至るまで地球には豊かな海が維持されてきたと考えられる。...
View Article大量のオイルを生産する“最強藻類”の秘密を解明―バイオ燃料の実用化に向け有力な手がかり得る―
要点 バイオ燃料生産に最有望の藻類「ナンノクロロプシス」はオイルを高蓄積 細胞内小器官である油滴の表面で、オイル合成を行う仕組みを発見 油滴の表面を活用した形質改変により、オイルの量的・質的改良に期待 概要 東京工業大学 生命理工学院の信澤岳特任助教、太田啓之教授らと情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所...
View Articleアフリカツメガエルから新たながん抑制戦略を発見―ヒトのがん抑制ターゲット開拓に期待―
要点 多くの動物が持つがん抑制遺伝子・CDK阻害因子群がアフリカツメガエルでは高頻度で変異していることを発見 がん発生率の低いアフリカツメガエルには、CDK阻害因子群以外でがんを抑制する機構が備わっている可能性があり、その候補遺伝子の1つを発見 アフリカツメガエルのCDK阻害因子群の遺伝子は不安定で、いまだにゲノムが変化しつつあることを示唆 概要...
View Articleほどほどの炎症が大切―組織の再生と炎症の意外な関係を解明―
要点 魚類はさまざまな組織を再生できる驚異的な能力を持つ マクロファージを欠損するゼブラフィッシュ変異体はインターロイキン1βの亢進と過度の炎症によって、再生細胞が細胞死を起こす 過剰な炎症が細胞死を起こす一方、炎症そのものも組織再生の開始に必要 組織の炎症応答は「諸刃の剣」として、組織再生を制御している 概要...
View Article東京工業大学とInput Output HKが暗号通貨共同研究講座を開講―日本におけるブロックチェーン関連技術の研究と教育の先駆け―
国立大学法人東京工業大学(東京都目黒区、学長:三島良直、以下「東工大」)と株式会社Input Output HK(CEO、創業者:Charles Hoskinson、以下「IOHK」)およびその子会社であるInput Output JP(以下「IOJP」)は、2月15日に、東工大情報理工学院に「Input Output 暗号通貨共同研究講座(以下、「本講座」)」を開講しました。...
View Article光波長変換によりテラヘルツ波を高感度に検出―室温で動作するテラヘルツ波領域の小型非破壊検査装置の実現へ―
要旨 理化学研究所(理研) 光量子工学研究領域テラヘルツ光源研究チームの瀧田佑馬基礎科学特別研究員、縄田耕二基礎科学特別研究員、南出泰亜チームリーダーと東京工業大学(東工大) 科学技術創成研究院の浅田雅洋教授、同大学...
View Article旋回乱流予混合火炎の熱音響不安定性解明に向けた進展 ―スーパーコンピューターによる直接数値計算の貢献―
東京工業大学 工学院 機械系の店橋(たなはし)護教授、志村祐康准教授、青木虹造博士課程院生らは、ガスタービン燃焼器やロケットエンジンで問題となる旋回乱流予混合火炎[用語1]の熱音響[用語2]不安定性の原因として、音響モードまたは変動エネルギーと乱流渦運動とが密接に関係していることを明らかにした。スーパーコンピューターを利用した大規模直接数値計算[用語3]により実現した。...
View Article電荷信号とスピン信号の波形計測を実現 ―超高速・低消費電力の次世代エレクトロニクス素子創出に道拓く―
要点 電荷信号とスピン信号の時間波形を計測できるスピン分解オシロスコープを実現 プラズモニクス、スピントロニクスにおける基本測定器として期待 朝永―ラッティンジャー液体におけるスピン電荷分離現象の直接観察に成功 概要 東京工業大学 理学院...
View Articleタンパク質カゴの中で踊る金原子を観る―タンパク質結晶を使った金属イオン集積過程の観察―
要点 金属原子が内部で動き回れるカゴ型タンパク質の結晶化に成功 化学反応で複数の金原子が集まっていく様子を原子分解能で観察 タンパク質内で生じる化学反応、骨など生体材料の形成過程解明に向けた応用に期待 概要 東京工業大学生命理工学院のMaity...
View Articleシリコンと窒素だけからできた硬い透明セラミックスを合成―空気中で1,400 ℃の耐熱性、過酷な条件下の光学窓材に応用可能―
要点 地上のありふれた元素であるシリコン(ケイ素)と窒素だけでできた透明セラミックス エンジンの耐熱部品に使われる不透明セラミックスの窒化ケイ素に高圧力をかけ合成 全物質中3番目の硬さとダイヤモンドを上回る空気中での耐熱性をもつ 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院...
View Article南極大気の歴史をひも解く新たなアプローチ ―硫酸と硝酸の三酸素同位体組成の変動から―
要点 南極沿岸部では、硫酸と硝酸の三酸素同位体組成が光化学オキシダントの寄与を反映していた 冬期に蓄積された硝酸の放出が、春先の南極の大気酸化環境を変化させる 氷床コアの三酸素同位体組成解析による大気酸化環境の復元に期待 概要 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系の石野咲子(博士後期課程1年)、服部祥平助教、及び吉田尚弘教授(地球生命研究所...
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